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Student Stories

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ハワイ出身の県系5世のToriさんは、日本語を学んで沖縄のルーツと再びつながるために、ICLCうちなー奨学金プログラムに参加しました。
授業、ボランティア活動、文化交流を通して、日本語力を高めるだけでなく、友情を育み、自分のアイデンティティをより深く理解することができました。
ICLCは、自己成長と、祖先の文化や地域社会との意味のあるつながりを築く場となりました。

Tori

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うちなーぐちや日本語、先祖が話していたさまざまな言語を学び、それらとより深くつながれることに喜びを感じました。

ルーツをたどる旅

2014年、三世の祖父と一緒に、沖縄の宜野座にいる親戚を訪ねるために、初めて沖縄を訪れました。曽祖父は二世で、1916年から1928年まで宜野座で育ちました。 うちの家族は、ハワイの宜野座村人会ができた頃からずっと関わってきました。2018年には、「宜野座研修プログラム」で2回目の沖縄訪問が実現しました。このプログラムは、宜野座とブラジル、ペルー、アルゼンチン、そしてハワイの村人会とのつながりをもとに行われているものです。プログラムを通じて、私は3か月半のあいだ宜野座に滞在しながら、自分の沖縄のルーツについてたくさん学ぶことができました。 ICLCの「沖縄ウチナー奨学金プログラム」をたまたま見つけたとき、私はロサンゼルスにある全米日系人博物館で、所蔵・アーカイブ管理部門のデジタル化スペシャリストとして働いていました。ちょうどその頃、次にどんな仕事をしたいのか考えていたタイミングでもありました。

「もう一度沖縄へ」
ルーツと学びを求めて

​宜野座でのプログラムが終わる前から、もっと長く沖縄に住みたいと思っていました。ハワイに帰ってすぐに、もう一度沖縄に戻る方法や、日本語の勉強をどう続けていくかをいろいろと考えていました。そんなとき、たまたまICLCのウェブサイトを見つけました。残念ながらすぐに沖縄へ戻ることはできず、2020年にコロナ禍が始まってからは、仕事を探すことに集中することになりました。 2021年にはカリフォルニアに引っ越しましたが、ICLCのSNSはずっとチェックしていました。カリフォルニアでは、より広い琉球ディアスポラ(移民コミュニティ)の活動に関わるようになり、ガーデナにある沖縄系アメリカ人協会で活動したり、友人たちと一緒に「イチャリバチョーデー:沖縄の声と物語」というポッドキャストを始めたりしました。その後すぐに、「しまんちゅディアスポラ・ビジュアル・アーカイブス」も立ち上げました。 そんな中、ICLCがディアスポラのウチナーンチュ向けの奨学金プログラムを始めるというお知らせを見て、めちゃくちゃ嬉しくてすぐに応募しました。以前の参加者から授業がとても良いと聞いていたので、日本語をもっと上達させる絶好のチャンスだと思いました。 この奨学金は、親戚と日本語で話せるようになりたいという思いと、仕事のために日本語を学びたいという自分の目標にぴったり合っていました。  

​ゼロからの日本語チャレンジ

ICLCに入学する前は、ひらがな、カタカナ、簡単な漢字や基本的な単語そして自己紹介くらいしか知りませんでした。最初は日本語入門クラスに入り、その後、日本語総合クラスに進級することができました。最初のうちは授業も簡単に感じましたが、1学期が終わる頃には授業のスピードがどんどん速くなり、周りの人たちと比べて文法の理解がだんだん難しく感じるようになりました。授業についていくために、毎日授業の前後に4〜6時間ほど勉強していました。

先生たちはとても優しく、エネルギーにあふれていて、文法の理解を深めるためにさまざまな形でサポートしてくれました。ICLCのクラス環境は、自分の日本語力を大きく伸ばす助けとなりました。

クラスを受ける前は、本当に簡単な言葉しか理解できませんでしたが、今では会話もかなり聞き取れるようになり、自分の考えもずっとはっきりと伝えられるようになりました。

このプログラムのおかげで、カリフォルニアやハワイに戻ってからも日本語の勉強を続けていける自信と力がついたと感じています。

​ICLCで学んで得たこと

ICLCのおかげで、ウチナー沖縄奨学金を通じて出会った仲間たちと、生涯続くような新しい友情をたくさん築くことができました。そして、親戚や友人、地域の方々とのつながりも深める時間を持つことができました。

週に2回、沖縄県立図書館の系譜調査サービスチームでボランティアをし、沖縄にルーツを持つ三世、四世、五世の方々が自分の家系を探すお手伝いをしました。ICLCで学んだ日本語は、その活動でとても役に立ちましたし、図書館で覚えた日本語を授業でも活用することができました。

まだ流暢に話せるとは言えないですが、1年間で本当にたくさんのことを学びました。そして、学校で行われたウチナーグチ(沖縄語)の授業にも感謝しています。先祖が話していたさまざまな言語を学び、それらとより深くつながれることに喜びを感じました。

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